ketote07’s diary

妻のTさんと息子のKさんと3人での生活。

都内に20年いた人間がUターンして働いたらいいのでは?と考えてみて実践したが大失敗だった事例報告

あの日のこと

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先日の昼休み、今働いている場所から程近いところにある私が4年前に仕事を辞めることになった場所まで散歩に行ってみました。駅にして一駅しか離れていないから余裕でいけましたね。私はその時エンジニアなんて名ばかりの派遣エンジニアをやっていました。はてな界隈でもバカバカしい複数の不条理ごとで盛り上がりには事欠かない常駐派遣エンジニアというやつです。本当に疲れていて、会社員として働きながら面接をしなくてはならない日々にも、数ヶ月単位で変わる環境にも、数ヶ月単位で変わるPCにも、1分たりともネットなど繋がらない環境にも、携帯電話も持ち込めない環境にも、なにもかも本当にうんざりしていたように思います。

 

そして妻のお腹にはあと3ヶ月で生まれるであろうKさんがいました。そんな4年前の4月。新しい職場初日。私は新しい人々にあいさつ、新しい自動販売機の場所の説明を受け、新しい喫煙場所の説明を受け(吸わないけど)、新しいパソコンのセットアップ、新しい開発環境の説明を受け、新しいプロジェクトの説明を受け、新しい自分のやるべき仕事の説明を受けました。やることはまぁ打鍵でのテストで、パソコン画面でひたすら所定のオペレーションを行い、不具合がないかを確認する作業でした。画面スクリーンはとらないでよかった!!!けれどもこういう場所の初日にはありがちなことですが、すぐに仕事が始まる訳でもない。私の面接をした人は顔すら合わせない。で、やることもないまま、とりあえず21時くらいまで帰りづらくてその日そこにいました。

 

明けて次の日地下鉄になっている時からなんか違ったんですよね感覚が。職場の駅まではやって来たんです。確かに。でも気づいたら大きな川の河原に座っていたんですね!妻にメールしました。「なんか川にいるんだけど」。彼女にはその前から仕事ちょっとどうかと思うとか、しんどいとか、職場の営業ときたらとかいった話をしていたので、私の状態を心配してくれて、身重なのにもかかわらずアルバイト先からすぐにメールをくれました。

「大丈夫だから、自分の体に気をつかってください。なんとかなるから、やめたって大丈夫だから、生まれてくるKさんのためにも」

と言ってくれました。

 

そのあと河原から自分の会社に電話をかけて「やめるんで」と。「無理なんで」と。

私の履歴書の年齢の欄を勝手に書き換えるでおなじみの営業さんは随分と怒っていましたね。そらそうですかね。派遣先の営業という名の方からも直接電話がありましたね。もうよくわからない営業だらけで。派遣IT企業の営業の人のモチベーションよりもわからない。その後会社に出て、怒り心頭の私の履歴書の年齢の欄を勝手に書き換えるでおなじみの営業さんの話を聞きました。そこで色々やりあった記憶はあるのですが、あんまり覚えていないんですよね。自分の会社の若手がどんどん辞めていっている現状とか本当に考えていたとは思えないですね。なんかやめる度に「残念だな〜」を繰り返してはいましたがね。だれが残念なんだか。

 それで、その時はカンカンだったのですが、私が某病院の診断書を出してから、態度が急変したので、余計しんどかったですね。まぁ今更あんまり考えたくない。

 

エンジニアって?

その時私はすでに30代の後半でした。しかし今は世間的には同じ仕事かもしれませんが、派遣されることはなく自社内でエンジニアをしています。そして残業もほとんどありません。そして給与面も随分良くなりました。

ですので、今本当にしんどいと思っている方は辞めればいいと思います。体壊しますから。なんとかなりますよ! というか今よりマシだと思いましょうよ。エンジニアのキャリアパスがマネージャになるしか給与が上がっていかない職場でエンジニア気質の人間はしんどいですよ。わかってもらえる職場はあります。絶対にあります!

ただ技術を極めていく思いがない人はしんどいとは思いますよ。当たり前ですがね。

 

また、エンジニアの学校とか通っていて、これから「エンジニア」を目指される方にただ一つ言えることは「人を派遣して売上あげてる会社」は絶対にやめましょう。求人広告で勤務先が「都内取引先」とかの会社を絶対に避けること。多くの求人サイトに載っているのはそうした会社でしょう。でもやめるのです。待遇が良さそうでも絶対にやめるのです。根気良くそうではない会社を探しましょう。

もちろん技術を極めていく思いがない人はどちらにしろしんどいとは思いますよ。当たり前ですがね。

 

引越

話を戻します。

私は仕事を辞めてから色々迷走しました。その時妻にたくさんの迷惑をかけました。私は大学に入ってから20年近く都内に住んでいました。妻は生まれてからずっと都内近郊です。それなのに何を思ったのか、実家の方に帰って就職するという気持ちにとりつかれました。妻も反対はしませんでした。私の気持ちを汲み取ってくれ住んだこともない土地に生まれて2ヶ月の息子を連れて引っ越してくれました。これが致命的な間違いでした。地元での就職先も基本的には派遣形態の会社でした。以前の会社よりははるかに色々話しやすい環境はありましたが、結局は派遣先では同様の状態。そして車での移動という慣れない状況に私も妻も疲弊していきました。車通勤しながら、毎日「でんしゃに乗りたいな〜」「帰りにぷらっとブックファースト寄りたいな〜」とそんなことばかり考えていました。休日には近場のイオンモールしか行くところはありません。今も越谷レイクタウン毎週のように行っていますが、規模も違うし、他に何かがあってのイオンと、イオンしかないは随分違います。地方が悪いとかでは断じてありません。私は20年電車での通学通勤に慣れていたし、駅前には色々なお店がある、フラッと「ドトール行ってくるわ」の環境が普通だったのです。慣れの問題なんです。完全に検討が外れたんです。高校生まではそこに住んでいたとかまったく関係なかったんです。

 

車を1台しか購入せず、私が仕事に出かけてしまうと妻は生後数ヶ月の息子と2人きりで見知らぬ土地。本当にそれを考える度に今の私はどうしてこんなひどいことをしたのだろうと思います。そして2人の間にはどうしようもない溝があいていました。そしてお互いに喧嘩ばかり、そんなある日私が実家に戻っている間、妻は1人で息子を連れて出て行きました。そのあと。。なんだかんだです。書こうとしたのだけれど書けません。弁護士事務所にも世話になるなどありました。

 

そして今 

今は3人での暮らしを再開させて2年くらいが経とうとしています。私の勤務先は都内に戻りました。そしていちいち勤務地が変わることもありませんし、残業も多くありません。探せばあるんで、探してみることをお勧めします。探すときは間違っても「はたらいく」とか「リクナビ」とかやめといたほうがいいです。だいたい派遣の会社です。未経験者歓迎とか。今は4歳になる息子と毎日怪獣ごっこをするのが楽しいです。ウルトラマンが大好きです。あの引越の時、息子がもう少し大きかったら何か違ったのか?働く場所が違ったら何か違ったのか?住んだ場所が違ったら何か違ったのか?今となってはわかりません。

 

あまりいないとは思いますが、私と同じように境遇にいる方でUターンとかを考えておられるかたがいらっしゃるのであれば、安易に決めるのではなく塾考した上で検討されることをお勧めいたします。本当に検討に告ぐ検討とできれば1ヶ月くらい実際に住んでみるとかできるといいかもしれないです。すぐに気持ち的にダメになるのではないかと思います。都内に20年住んでから地方に戻るのは予想以上にしんどいのがわかると思います。満員電車が恋しくなるなんて信じられないでしょうが、私はそうでしたから。何度も言いますがこれは都心がいい、地方が悪い、ではありません。「慣れ」の恐ろしさを実感した人間の率直な感想です。

 

今日も息子とたくさん遊びました。先日は2人でまたイオンで遊びました。これからもよろしく。 

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結論

今幸せです。

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